• GLASIAOUS Pro

BDO税理士法人様

グローバル企業向け会計アウトソーシングサービスを提供
現地法人のガバナンス強化に向けた付加価値の高いサービスの提供を実現

プロジェクト概要

BDO税理士法人様

世界5大会計事務所ネットワークのひとつ、BDOインターナショナルに加盟するBDO税理士法人。同法人は近年、グローバル規模でのアウトソーシング事業に力を入れており、その一環として現地法人の会計処理および管理に悩む顧客に向けて、統合的な会計サービスの提供を目指していた。そこで同法人はIIJグローバルソリューションズ(以下、IIJグローバル)が提供する会計事務所向けクラウド型サービス「GLASIAOUS Pro(グラシアス プロ)」を採用。クラウドサービスの特長を活かした付加価値の高いサービス提供を実現している。

課題

  • 現地法人の会計処理のブラックボックス化
  • 本格的なERP製品は中堅・中小企業には高機能且つ高価
  • 言語だけでなく各国の会計制度の違いにより煩雑になる手作業

効果

  • 会計処理の標準化で現地法人の状況をリアルタイムで可視化
  • クラウドサービスの活用で初期投資を抑制
  • 多言語、多通貨、多会計基準に対応し、各国の管理が容易

導入したサービス&ソリューション

導入前の課題

アウトソーシング事業の拡大に向けグローバルに利用できる
統合的な会計サービスを提供したい

世界中に展開する会計事務所ネットワーク・BDOインターナショナルに属し、他のメンバーファームとともに顧客の海外業務を担うBDO税理士法人。同法人の主な事業のひとつに税務・会計関連のアウトソーシングがある。具体的には、海外に進出する日本企業(アウトバウンド)、および日本に進出する外資系企業(インバウンド)に向けた記帳代行などの各種アカウントサービスを提供している。同法人の戦略について統括代表社員の長峰伸之氏は「グループ全体の方針として、アウトソーシング事業の拡大を進めています。BDOネットワークの強みを活かし、クロスボーダーで会計、給与計算などを手がけるなど、業務の拡大を図るとともに、アウトソーシングサービスを通じて顧客の海外戦略を支援することを目指しています」と語る。

長峰 伸之 氏

統括代表社員
公認会計士(日本・米国)
税理士 長峰 伸之 氏

昨今、人口減少により国内市場が先細る中、海外に活路を求める企業は多い。その際、課題となるのが現地法人の会計処理および管理だ。会計制度は国ごとに異なり、言語の壁もある。また、ガバナンスを行き渡らせるためには可視化/標準化を実現し、即座に問題対応ができる体制も必要だ。だが、こうした課題については人的リソースの不足もあって十分な対応ができていない企業が少なくない。 「そこで今、アウトソーシングに注目が集まっており、当法人としてもこれはビジネスチャンスと考えています。現在、当法人の売上のうちアウトソーシングサービスが15〜20%を占めていますが、これを近い将来に30%強へと引き上げたい。その実現のために、グローバルに利用できる統合的な会計サービスを提供したいが、どうすれば顧客にとって使いやすいものができるのかと考えていました」(長峰氏)

選定の決め手

多言語、多通貨、多会計基準に対応
クラウドによるコストパフォーマンスの良さを評価

かねてよりBDO税理士法人では、アウトソーシングサービスを提供する上で、東洋ビジネスエンジニアリング(以下、B-EN-G)のグローバル経営管理ツール「A.S.I.A.」を活用していた。A.S.I.A.は、海外現地法人の経営情報を管理する上で役立つ機能を多数備えており、グローバルにビジネスを展開する企業には最適のERPパッケージだ。
「ただ、大企業でも進出当初はスモールスタートするケースが多いですし、当法人の顧客も中堅・中小企業が中心ですから、そのまま使うにはオーバースペックで、コストも高いという問題がありました。そこで必要な機能に絞って安く利用できないかと考えていたのですが、2013年にB-EN-GからIIJグローバルを紹介され、『GLASIAOUS Pro』が開発中であることを教えてもらったのです。当法人にとっては渡りに船ということもあり、開発に協力させていただきました」(長峰氏)

福田 篤志 氏

公認会計士(米国)
福田 篤志 氏

GLASIAOUS Proは、A.S.I.A.をIIJのクラウドサービス「IIJ GIO」の上で運用・管理するクラウド型の会計サービス基盤であり、その開発にあたっては、グローバル会計に精通した同法人によるアドバイスが多く採り入れられている。また、サービスの開始後もユーザとしての立場からさまざまな意見を伝え、これを反映させるかたちで逐次、機能の改善が図られてきた。 「GLASIAOUS Proは多言語、多通貨、多会計基準に対応。安定したクラウド基盤で運用されている点も高く評価できます。しかも、クラウドサービスなので巨額の初期投資は必要なく手軽に利用を開始できる。このようなサービスは他にありません」(長峰氏) GLASIAOUS Proでは、現地の会計事務所で記帳入力されたデータは、クラウド上の基盤に保存され、会計事務所や顧客が必要なときいつでも日本語及び他国の言語で参照でき、本社、現地法人、会計事務所間のコミュニケーション強化・管理強化ができる。またクラウド上に保存されたデータを利用して業務を顧客と共同で行っていくことも可能だ。

導入後の効果

標準化で作業負荷が軽減、管理面も強化
付加価値の高いサービスが提供可能に

BDO税理士法人でアウトバウンドを担当している福田篤志氏は、BDOネットワークの現地メンバーファームが入力したデータをレビューし、日本の親会社に報告するという業務を行っている。GLASIAOUS Pro導入のメリットについて「以前は現地法人で使われている会計ソフトが日本語に対応していない、データが参照できないといったケースがあり、その都度、確認作業に追われていました。しかしGLASIAOUS Proの導入によりデータの扱いが標準化されたことで、こうした手間もなくなりました」と語る。

松澤 洸生 氏

公認会計士(日本)
松澤 洸生 氏

一方、インバウンドを担当している松澤洸生氏は、記帳を自ら行い、海外の本社に向けてレポートを提出することが主な業務だが、「レポートの英語化もボタン一つで行えるため、時間の大幅な節約になっています。また、かつて使っていた製品は海外製ということもあって消費税に対応しておらず、その都度電卓で計算する作業を強いられていたのですが、そうした手間も解消されました」と評価する。 これらの効果に加え、アウトバウンドにおける現地法人の管理面も強化されたという。福田氏によれば「以前は現地法人に何か問い合わせても、正式な回答が上がってくるまで数ヵ月かかるといったことも珍しくなかったといいます。それが今ではほぼリアルタイムで回答があり、そのプロセスも把握できるようになりました。こうした点からも、GLASIAOUS Proは、顧客に向けてより付加価値の高いサービスを提供できるようになったと言えます」とのことだ。

また、アウトソーシングとクラウドを組み合わせることについて長峰氏は「会計業務のアウトソーシングは、海外拠点立ち上げ時に非常に有効な手段です。そこにクラウドサービスを組み合わせることによって、スピード感あるスモールスタートの実現、ブラックボックス化の回避、現地とのコミュニケーション強化、業務作業の効率化等のメリットを期待できます。また、可視化の実現により顧客自身に海外拠点管理のオーナーシップ意識を持っていただくことで、将来的な経理業務内製化への準備や顧客とのCo-Sourcing実現なども期待できます。クラウドサービスとBDOのワールドワイドなネットワークを組み合わせることには、大きな可能性があると考えています」と語り、さらに副次的な効果として「会計業務が分かり英語が堪能な人材を採用することは、なかなか難しいのですが、このサービスにより採用条件を少し緩和することができました」とも述べている。 今後のサービス展開について長峰氏は「フィンテックがテーマの一つ」と語る。例えば、海外の口座情報をGLASIAOUS Proへ取り込めるようになれば、海外法人から急に資金を求められた際も即座に情報を共有し、送金できる仕組みや、AIによるアウトソーシングの効率化の実現により、更なるサービスレベル向上が実現できる。 「ここまで便利になれば、いっそう利用の拡大が進むのではないでしょうか。将来的にはGLASIAOUS Proがグローバルな会計・管理ツールのデファクトスタンダードとして確立されていくことを期待しています」(長峰氏)

サービスイメージ

クライアント様情報

BDO税理士法人

本社
東京都新宿区西新宿1-24-1
設立
2002年10月1日

BDOインターナショナルは世界5大会計事務所ネットワークのひとつ。150ヵ国、1,300以上の会計事務所が加盟し、約6万人のスタッフが所属している。BDO税理士法人は、BDOインターナショナルのネットワークを活用し、各国で監査、税務および各種コンサルティング等のサービスを提供している。

www.bdotax.jp

導入したサービス&ソリューション