SEとして仕事に取り組んでいましたが、当社はSEも営業をするというスタンスで、営業と一緒にセールス活動も行なっていました。営業の技術支援部隊ですね。その後、社長補佐として経営の視点や感覚を直接体感し、さらに現在の部署で部長として部門を任されるようになりました。ミッションは、ITでお客様に最適な課題解決策を提示すること。さまざまな業種を担当しているので、多くの業界知識が必要となり、また極めて重要な要素ともなります。課題を抽出し、より良い提案に結びつけるために大切にしているのが、お客様との対面でのコミュニケーション。たとえば、製造業のA社というお客様が海外進出を計画しているとします。そのケースを同じ製造業のB社にいかに応用できるかを考える。点と点を結びつけることが、新たな課題解決につながり、さらに、ビジネスチャンスは広がっていくわけです。
現在、部門のメンバーは6名。単独で動くこともありますが、同行も含めて、メンバーとの時間を優先しています。コミュニケーションを意識して、メンバーの成長を促し、同時にチーム全体の総合力を高めたい。だからこそ、自分の成果よりもメンバーの成果報告を聞くほうが楽しい。メンバーと会話するときには、プロフェッショナル意識を重視しています。「こうやったらいいよ」ではなく、「プロはこうあるべきだ」というように、仕事に対するスタンスを浸透していくように心がけています。その意識をベースに次の提案や動き方を一緒に考えるというスタイルで進めています。私たちの仕事はまず、お客様から話を聞き、課題を抽出します。その上で、契約まではプロジェクトマネージャーやSEと一体になって、提案を含めて、プロジェクトチーム全体で仕事を進めていきます。契約をしたあとはお客様へのフォローアップも行なっていきます。また、契約まで2年や3年など、長くなりそうな大規模なプロジェクトでは、お客様と一緒にロードマップを作成することもあります。長期間にわたるので大変ですが、一方で次のアクションが見えやすい。ロードマップを引きながら、個々の課題のスケジュールを明確にして、ソリューションを具体化し、信頼を積み上げていきながら、契約へと結びつけていくわけです。
学生の時に、中小企業診断士の資格を取得しました。当時は、将来は社長になりたいなどと考えていたのです。そのために財務の勉強をしておく必要があると考えていた。ちょうどインターネットビジネスをはじめ、若手起業家が注目を集めていたころですね。
このときの経験が、今の仕事に活かされています。お客様の話を一回、咀嚼して、言葉にする。私はメモは取らないようにしていますが、聞いたことをアタマの中でまとめるというのは、診断士の資格取得の際に得たスキルでした。
社長補佐を通して、経営の大変さ、面白さを目の当たりにしてきたことよって、より事業視点で仕事を捉えるようにもなりました。学生の時に憧れた“社長になる”ということ以上に、メンバーを成長させて、事業基盤を成長させて、会社を支えていくという役割に、今では大きな魅力を感じています。
出社
出社前にタブレットPCでメールをチェック。
オフィス近くの珈琲店で購入したアイスコーヒーを持って、デスクへ。チェックしていたメールを返信。
今日の業務内容を確認し、訪問の準備を行う。
訪問した時の“ストーリー”をイメージし、お客様の最新情報を、ホームページでも確認する。
お客様のオフィスへ訪問
渋谷にあるお客様のオフィスで、ファイルサーバへのアクセス遅延を改善する解決策を提案。
およそ1時間の商談のあと、次回に向けた具体的な構成やテスト導入に関する訪問予定を確認する。
昼食
午後のIIJビジネスフォーラムの準備のため、渋谷のカフェで軽いランチをとり、すぐに赤坂へ移動。
IIJビジネスフォーラム
複数のお客様が参加されるため、アテンド準備。
このようなフォーラムやセミナーはお客様からの評判もよく、
次の提案機会にもつながるため、よく活用する。
社内打ち合わせ
あるお客様向けのグループウェアを、通信会社と共同提案するための打ち合わせを行う。
来週は、通信会社とお客様のオフィスへ訪問する予定。
IIJビジネスフォーラム
ビジネスフォーラム終了後の懇親会のアテンド。
懇親会終了後は、お客様と会食のため移動。
お客様と会食
食事をしながら、ビジネスフォーラムの感想を聞く。
お酒も入り、本音の感想が聞けるので、提案を作るためには大切。
コミュニケーション作りにもこうした時間は必要。
会食後は、お客様をお送りし、遅めの帰宅。