IIJグローバルの
ワークスタイル

キャリアを形成するための支援制度や
実際の働き方などについて
職種の異なる3名にインタビュー

キャリアを形成するための支援制度や
在宅勤務の活用などについて
職種の異なる3名にインタビュー

社員がより成長できる職場を目指しているIIJグローバル。個人個人に合ったキャリアを形成するために数々の支援制度などを導入し、 働きがいのある環境を創出している。また新型コロナ禍をきっかけに社会的にも関心度の高い在宅勤務のフォロー体制も充実。 今回はこうした制度や体制の導入や整備に携わってきたマネージャーをインタビュー。 さらに実際に働いている社員を代表して、営業とシステムエンジニアの2名にも話を聴いた。

スキルアップとキャリアパス

IIJグローバルソリューションズでは、人材こそ企業の推進力と考え、プロフェッショナル人材創出のためのキャリア・スキルアップ支援に積極的に取り組んでおります。IT業界は先端技術のニーズが強く、高い専門性と技術力が求められています。IIJグローバルソリューションズでは、特にネットワークや、クラウド、セキュリティの技術スキル、親会社であるIIJ、当社の独自サービスおよび各パートナーのプロダクト知識、ビジネススキルなど、仕事で必要となるスキルを着実に学ぶ事ができます。また、1on1面談を通じた1人1人のキャリア志向に応じた業務アサインを行うようにしており、意思表示することで新たな経験を積むことができるので、現在の知識・経験に不安がある方でも成長意欲があれば、十分なスキルを身に付けることができます。

フレキシブルなキャリアパスと
働きがいのある環境づくりを目指す

フレキシブルなキャリアパスと
働きがいのある環境づくりを目指す

ソリューション・エンジニアリング本部副部長
祖父江 律
2001年AT&Tジャパンに新卒入社。PM系のエンジニア。 2010年IIJグローバルの発足でプロジェクト管理系のエンジニアに就き金融系企業を担当。18年以降はラインマネージャーを担当。コロナ禍をきっかけに新しい働き方を検討するチームに加わり、どのようにしたらリモート環境下でも効果的で働きがいのある職場にできるかを会社の立場と働く側の両方の立場で考えている。また、キャリアやスキルアップできる支援体制を整え、メンバーがより働きがいがあり成長できる職場の実現に努めている。

上長や人事との面談で、
希望のキャリアパスを叶える

エンジニアのキャリアパスとしては、大きくPM、プロフェッショナルSE、マネジメントとあります。ただ、この職種からスタートしたからキャリアパスはこうなるという決まりはありません。例えばエンジニアと営業の垣根もなく、SEが希望して営業になることもあり、門戸は常に開いているのです。最低でも年に2回、上長とメンバーの1on1ミーティングを設定し、キャリアパスの希望について必ず話し合い、業務では可能な限りキャリアパスを前提としたジョブをアサイン。加えて当社の人事部は、社員との距離感も非常に近く、その人事部が年に1回全社員を対象とした1on1面談も並行して実施、上長には直接言いづらいことも相談することができます。

キャリアパスを実現させるために、
より具体的な施策も

海外志向のあるメンバーには、若手から希望者を募って1~2年間の海外赴任経験をする「グローバルチャレンジ」と中堅層社員向けの「グローバルキャリア」を用意。昨今はエンジニアも多様なスキルが求められているので、 ネットワーク、クラウド、セキュリティほか特定のサービスなど専門性を考慮してプロジェクトへのアサインを行えるように努めていますね。ただポストにも限りがあるので、そこはタスクチーム(※1)なども設けて情報や知識の共有などの取り組みで補完しています。

例えば当社はSASEで「Prisma Access」を採用していますが、この商材はお客様ごとにアサインされたデリバリーチーム(※2)でお客様のニーズに合わせた設定作業を行うため、担当しているお客様によって知識や経験が偏ることがあります。そこで「Prisma Access」を扱っているエンジニアやこの商材を勉強したいメンバーが定期的に集まり、全般的な知識や経験を共有しています。PMも参加することがあり、デリバリーの現場での業務改善にも繋がっていますね。

※1 問題解決や特別任務などのために組織される臨時のチーム。
※2 お客様への納品・引き渡す作業を担当業務としているチーム。

自己学習の支援体制を整え、
資料も自由に閲覧できる

業務外での自己学習への支援も数々行っています。そのひとつが社内の勉強会。エンジニア部門、営業部門を問わず、定期的に社内のメンバーが講師となって情報の共有を目的に開催しています。若手メンバーに向けてはさらに踏み込んだ形で、エンジニアがお互いに学習できる「テックアカデミー」なる分科会も定期的に開いていて、その勉強量は業界でもトップクラスと自負しています。

こうした勉強の場以外に個別で学べるように素材も提供。秘密保持契約に抵触しない範囲で、他の社員が作成した提案書などの資料や事例の記録をデータベースで閲覧できるようにしています。当社にないものを勉強したいという声にも「NO」と言わないように応えていて、SASEのラインナップ以外の勉強なども実現。今後はPMになるための外部研修への参加なども応援していきたいと考えています。

社内人材の育成を
「推奨資格取得奨励金制度」で後押し

現在の主力分野SASEはもちろんエンドポイントセキュリティ系などカバーする領域が広がりつつあるため、 メンバーによる学習速度を引き上げて欲しいと「推奨資格取得奨励金制度」を提案して導入しました。例えばSASEは2019年から出てきた新しいサービス分野ですが、いち早く取り組んできたおかげで、業界ではトップクラス(※3)になることができました。その要因はエンジニアが教えてもらうまで待つのではなく、自発的に勉強したことでスキルをつけてきたことだと考えています。当社は内部で人材を育てたいという社風があり、SASE商材をベースにメーカー認定資格を取得することを奨励してきました。

商材のサイクルが早いので、会社として取得してほしい資格を毎年選定。またシニアエンジニアにはクラウドなどネットワーク以外の知識も得てほしいと考えています。制度を発表した途端に若手エンジニアから「これを望んでいました!」とのレスポンスがあり、資格取得を完了し奨励金の申請も多数出てきている状況。モチベーションは確実にアップしています。ただ他社も同様の制度を採用しているので今後は更に踏み込んだものにしていきたいですね。

※3 パロアルトネットワークスの「JAPAC SASE Partner of the Year」(2020年度)、「Japan SASE Partner of the Year」(2021年度)、「Global SASE Partner of the Year」(2022年度)と3年連続受賞

在宅勤務の枠組みを構築

まずタスクチームを組織し、在宅勤務を行う上でのメリットとデメリットを整理しながら、会社にも社員自身にとっても望ましい働き方の方針を策定。コロナ禍で始まった在宅勤務ですが、社員自身の環境変化に適応する動きによってスムーズに移行できました。それを受けて当社の「ワークスタイル」のベースを社員自身の自律性と相互信頼とし、ガイドブックを作成しました。既に日々の業務においては、マネジメント層からメンバーへのコミュニケーションの濃度を高めて、アクティビティを把握しています。

社員のスキルアップ、キャリアアップのフォロー体制については特に在宅環境の下で新たに設けたものはなく、これまで通り1on1が基本。リモートにより状況が掴みづらくなる面は、上長がより手厚くコミュニケーションをとることでカバーするよう心がけていますね。とはいえディスカッションなどFace to Faceの方が明らかに効率や生産性も優れている場面もあるので、タスクが共通しているメンバーは同じ日に出社して、一気に業務を片付けるといった工夫をしている部署もあります。今後も在宅勤務は継続しますが、効果測定のために、ある部署は100%出社に戻すなどしています。検証していくと良いところ悪いところがはっきりするので、そこを踏まえてさらに最適なワークスタイルを探っていきたいと考えています。

確固たるキャリアパスがなくても
臆せずに

市場状況によって目まぐるしく変化するので、キャリアパスについては迷うのは当然だと思います。私たちはいかなるキャリアパスにも門戸を開いていますので、安心してアプローチしていただきたい。目指すものが不透明であれば、まずは自分の好きなことに取り組み積み重ねていっていただければOKです。そしてやりたいことが見つかったら、サポートする制度は整っていますから。逆にはっきりと決まっている方は、最短距離で到達できるようにフォローいたします。ぐいぐい全力で背中を押させていただきますよ(笑)

年齢や職位を問わず
自由に提案できる風土が熟成

お伝えしたいのは社風ですね。トップダウンではなく、誰の意見でも良いものは聴くという社内文化があります。上役がいるミーティングに若手が同席することも珍しくありません。実はSASEへの進出を提案したのは3名ほどのメンバーで、あっという間に社長まで巻き込み採用。今では当社の屋台骨となりました。こうした事例は多く、できると判断したことは発信者の職位や職歴は関係なしに即座に取り組む。その裏付けにはベテランの知見が存在していることも強みでしょう。

在宅勤務でプライベートも充実
後輩の育成に力を尽くしていきたい

在宅勤務でプライベートも充実
後輩の育成に力を尽くしていきたい



ITアウトソーシング会社にて営業支援やネットワークキャリア系の営業を担当後2015年にIIJグローバルに中途入社。現在は営業を担当し、若手の育成なども積極的に担っている。新型コロナ禍による在宅勤務で、家族との時間が増えてモチベーションがアップ。推奨資格取得奨励金制度も活用し、キャリアアップにつなげている。

在宅勤務の活用で仕事も家庭も
充実化

在宅勤務をするようになって、最も変わったのは家族との時間が増えたこと――特に中学生と小学生の子どもと接する時間が増えましたね。働き方が変わったことでワークライフバランスが取れるようになり、明らかに仕事の活力にもなっています。

これまでは外出が多くミーティングの調整が大変だったのですが、リモートによって合間の時間も利用できるのでやり易くなりました。チャットだけではなくWEB会議ツールも活用してコミュニケーション不足を補うようにしています。大きなプロジェクトではメンバーと顔を突き合わせる方が明らかに効率良く、その場合は出社しています。在宅と出社をバランスよく併用することが大切ですね。

マネジメントに関わるキャリアパスを選択。
「推奨資格取得奨励金制度」も申請

IIJグローバルに転職したのは、何よりもスキルアップがしやすいと考えてのことでした。ネットワークキャリアという幅を超えてインテグレーターとして自分の知識が深められると考えたからです。その先を考えた時に、営業としてスペシャリストの方向に進むのか、マネジメント系に進んでいくのかという分岐点に立っていますが、育成に関心があるので後者の方を選ぶことになりそうです。

営業も推奨資格取得奨励金制度の対象となるので、ちょうど受けようと思っていた「情報セキュリティマネジメント試験」に挑戦。つい先日資格を取得して申請をしたところです。当社は他社よりも初級~上級まで幅広いレベルの資格を支援しているという印象ですね。初級レベルから支援するというのは希少なので、ハードルを下げてみんなで勉強していこうという当社ならではのスタンスなのではないでしょうか。

望むキャリアを叶える
土壌がある

例えば、営業では作成した提案書などの資料はデータベースにアップされていて、いつでも見られるようになっているなど、先輩や仲間のノウハウを活かせる環境が整っています。またロジカルシンキングや提案・交渉、マーケティングといった様々なビジネススキルも、オンラインの動画学習サービスが全員に導入されているので、いつでも見ることができ、後輩に教えるときも体系だった説明ができるので活用しています。

ちなみに自分はマネジメントを目指していますが、様々な選択肢が用意されているのが当社の魅力だと思います。エキスパートを極めていくメンバーもいれば、新しいビジネスに取り組む人もいる。またマーケティング領域やグローバルな道を進むこともできるなど、成長できる環境は整っていると感じています。

営業としてはかなり裁量を持たされていて規模の大きなお客様を担当できるし、テリトリーでいえば直販アカウント、パートナー、新規開拓にも携われます。営業としてやりたいことは、強い意志を持って臨めば叶うのではないでしょうか。チャレンジをサポートする風土があるので、転職を検討している方は、ガッツを出して飛び込んできてもらいたいですね。

新しい領域や海外業務に新規事業
貪欲に頑張れる環境が励みになる

新しい領域や海外業務に新規事業
貪欲に頑張れる環境が励みになる



大学院を卒業後2015年に新卒入社。運用SEを経験後、ソリューションサービス部門にてプリセールス及びSIを担当。 2021年4月から新設のEDR(エンドポイントセキュリティ領域)チームの若手リーダーとして活躍中。幅広く多彩な業務の合間にグローバルな活躍も。オールマイティに業務ができることを理想としている。

ツールの活用によって
在宅勤務環境でも効率的に

業務の性質によって異なりますが、在宅勤務の活用度合いは、リーダーの私はマネジメントのために出社する機会が多め、メンバーは自身の業務を踏まえて在宅勤務と出社をうまく組み合わせて活用していると思います。在宅勤務の導入にあたってチャットなどのツールを会社が整備してくれたので、スムーズに移行できました。煩雑になるファイル管理もクラウド上で共同編集できるツールを駆使し、業務をスムーズに行っています。さらに在宅勤務を進めていく上で必要なツールなどをリクエストすれば、すぐに導入が検討されるので、在宅勤務による働きにくさは感じていません。在宅勤務のプラス面は、何よりも時間が短縮できたこと。特に移動時間が減少した分、お客様のシステム構築により時間をかけることができるようになりました。

システム管理、新規部門起ち上げ、
グローバル――幅広く業務を担当

入社当初はネットワークエンジニアになるのだろうと思っていました。一般的にビジネスで使用するシステムはネットワークにつながっているので、そこから派生してシステムの仕事ができるようになれば、オールマイティで何でも対応できるエンジニアになれるかなと漠然と考えていたんです。しかし入社直ぐに、サーバが扱えるならとシステムの管理を任ぜられたことをきっかけにたくさんの経験と知識を得ることができました。そこからSI、エンドポイントと領域も広がっていき、いろんなことに関われたので楽しいですね。今年4月からエンドポイントセキュリティの新規部門の起ち上げに参加しています。端末のセキュリティにも興味がありましたが、そのことを知る上長の推薦もあって希少な事業の起ち上げに関わることができました。

実はグローバル志向もあるのですが、以前ニューヨークのアメリカ法人でエンジニアの手が足りなくなり、2~3カ月現地へ出張。英語でコミュニケーションをして案件対応したこともあります。国内の業務もある中で適度に海外業務を経験できたのは有意義でしたね。

推奨資格取得奨励金制度は、
会社と社員が同じ方向を目指すための
推進力

新規部門のチームを起ち上げた際、セキュリティ関連の資格と扱う製品のパートナーになるために必要だったので、その専用資格を2つ取得。「推奨資格取得奨励金制度」を申請して奨励金を受け取りました。こうした制度は、会社が目指していく方向へ社員も一緒に向いていくために有効だと思います。現在IPA(※3)や国が認定している、エンジニアにとっては取得が必須ともいえる資格についても制度を利用できるのは、モチベーションが上がりますね。チームメンバーも活用していますが、難易度レベルが段階的に設定されているので、リーダーとしても薦めやすいんですよ。取得すれば評価できますし、奨励金も入りますから。資格を取るための“道場”的な短期集中勉強会を若いエンジニアが自発的に発足しているのも良い傾向だと思います。

※3 Information-technology Promotion Agency, Japan 独立行政法人情報処理推進機構。日本のIT国家戦略を技術面・人材面から支えるために設立された。

お客様の満足度を重視する
当事者意識の高い職場

エンジニアに優しくて、いろんなことにチャレンジしやすい会社だと思います。中途で入社された社員には、検証環境などがとても整っていると評価する人も多いですね。お客様に満足いただくためには自分たちがまず手を動かすのが大切という当事者意識の強い職場。エンジニアリングを極めたい方は、ぜひ仲間になっていただきたいです。