IIJ Global

ニュース・2021

プレスリリース

IIJグローバル、家庭用ゲーム開発のサイバーコネクトツー社にクラウド型ファイルサーバ「Morro CloudNAS」を導入

2021年11月18日
株式会社IIJグローバルソリューションズ

株式会社インターネットイニシアティブ(代表取締役社長:勝 栄二郎、以下IIJ)の100%子会社で法人向けWANサービス事業等を展開する株式会社IIJグローバルソリューションズ(代表取締役社長:岩澤 利典、以下IIJグローバル)は、このほど、株式会社サイバーコネクトツー(代表取締役:松山 洋、以下CC2)に、米国Morro Data, Inc.(以下Morro Data)のクラウド型ファイルサーバ「Morro CloudNAS」を提供いたしました。従来システムの操作性をそのまま維持しながら社内外でのシームレスなファイル共有が可能な点や、要件に合ったクラウドストレージを選択でき大幅なコスト削減が可能になることが評価され、採用に至ったものです。

導入背景

『NARUTO-ナルト- ナルティメット』シリーズ、『.hack』シリーズなど家庭用ゲームソフトの企画、開発を行うCC2は、開発拠点をグローバルに展開しており、これまで国内外の拠点間のファイル共有にはグローバルファイルシステムを利用していました。しかし、ゲーム開発で発生するデータ量が年々数十テラバイト(TB)単位で増えることによるストレージコストの大幅な増加、社内拠点に加えて社外とのファイル共有の需要が増えたことによる管理の煩雑さなどが問題となっていました。それらの問題を解決するファイルサーバとして、IIJグローバルが提案した「Morro CloudNAS」が採用されました。

Morro CloudNASは、キャッシュ機能を持つゲートウェイアプライアンス「CacheDrive」を自社ネットワーク内に置くことで、Amazon S3などのクラウドストレージを国内外問わず、同一のファイルサーバとして利用できるようになるクラウド型のファイルサーバです。Windowsのファイル共有プロトコルであるSMBをインタフェースに利用することで旧システムと変わらない操作性を担保しつつ、適材適所で要件にあったストレージを使い分けることができ、運用コストを最適化できる点が導入の決め手となりました。

導入効果

Morro CloudNASを導入後、CC2では、福岡、東京、カナダにある各拠点に大容量のSSDを搭載した物理アプライアンス「CacheDrive G80」を配置し、拠点間でのシームレスなファイル共有を行っています。今回、ゲーム開発用の大容量ファイルを拠点間で共有する用途にはアクセス性能に優れたクラウドストレージ「Amazon S3」を、過去の開発データのアーカイブ用にはコストパフォーマンスに優れたストレージ「Wasabi」(米国Wasabi Technologies)を、それぞれ組み合わせて活用することで運用コストを従来のおよそ1/3に削減しました。

また、社外とのファイル共有については、AWS上で稼働する仮想アプライアンス「CacheDrive in Cloud」を導入し、社外向けの特定のフォルダのみを同期させることで、協力会社や外部スタッフもVPN経由でエクスプローラによるファイルアクセスができる環境を構築しました。これにより、社内ネットワークの負荷やセキュリティリスクの懸念を回避しています。

さらに、ファイルの世代管理や監視、ログ分析など標準搭載されている充実した管理機能により、システム全体の管理、監視が可能になり、データ管理の煩雑さを解消し、ファイルサーバの効率的な運用を実現しました。

サービス利用イメージ

Morro導入イメ―ジ

サービスの詳細については、以下サイトをご覧ください。

IIJグローバルでは今後も、お客様のビジネスに新たな価値を創出するサービスやソリューションの提供に努めてまいります。

お問い合わせ先

報道関係
IIJグループ 広報 増田、荒井
サービス・システム導入に関して
株式会社IIJグローバルソリューションズ
  • 本プレスリリースに記載されている社名、サービス名などは、各社の商標あるいは登録商標です。