IIJ Global

ニュース・2020

プレスリリース

IIJグローバル、米国Morro Data社のクラウド型ファイルサーバを販売開始

2020年3月5日
株式会社IIJグローバルソリューションズ

株式会社インターネットイニシアティブ(代表取締役社長:勝 栄二郎、以下IIJ)の 100%子会社で法人向け WAN サービス事業等を展開する株式会社 IIJグローバルソリューションズ(代表取締役社長:岩澤 利典、以下IIJグローバル)は、米国Morro Data, Inc.(以下Morro Data)のファイルストレージソリューション「Morro CloudNAS」を2020年4月中旬より日本国内で販売開始いたします。

Morro CloudNASは、NAS(Network Attached Storage)の高速性や、クラウドストレージの安全性と拡張性を兼ね備えたファイル共有ソリューションです。お客様は自社のネットワーク内に分散した複数サイトのPC上に「CacheDrive」というキャッシュ機能を持つゲートウェイ(ソフトウェア)を置くことで、Amazon S3などのクラウドストレージをそれぞれのサイトで同一のファイルサーバとして利用できるようになります。CacheDriveは一般的なPC上で動作するため、特別なハードウェアを必要とせず、500ユーザ以下を対象とした中小規模のファイル共有システムを安価に構築できます。
IIJグローバルは、Morro Dataの販売代理店であるGDEPソリューションズ株式会社とのライセンス販売契約に基づき、本ソリューションを提供します。

背景

昨今、企業においては、部署やプロジェクトごとに調達したファイルサーバ(NAS)について、データ容量増加やバックアップ等の運用管理にかかる負荷が増大し、適切なデータの維持管理が困難になっているケースが生じています。またデータが分散することによるセキュリティリスクの増大も課題となっています。
その対策としてNASのクラウド化が注目され各種製品が開発されましたが、数百から数千のユーザを対象にしたハイエンドなものが多く、中小企業や部署・プロジェクト単位で導入するには難しいものがありました。
このような中小規模のお客様のニーズに応えるため、IIJグローバルでは、コストパフォーマンスに優れ、容易に導入・運用できるMorro CloudNASを提供開始するものです。さらに障害時の保守サポートも行うことで、お客様のデータ管理にかかる負担軽減を実現します。

サービス提供イメージ

Morro CloudNAS サービス提供イメージ

主な特徴

  • コストパフォーマンス
    CacheDriveは、一般的なPCで動作可能な軽量ソフトウェアで、高スペックなハードウェアを必要としません。また、ストレージの利用容量は、月額または年額での従量課金となっており、使用した分だけを支払うため、初期導入時に将来を見越した投資を行う必要がありません。
  • オンプレミスのファイルサーバと同様の使用感
    クライアントPCからCacheDriveを介して、ファイルの読み、書き、上書き保存、直接編集が可能です。ファイルは常にCacheDriveに保存されるため、オンプレミスで使用していたファイルサーバと同様にお使いいただけます。
  • 多拠点間のファイル共有を容易に実現(グローバルファイルシステム)
    複数拠点でのファイル共有が可能です。例えば、建築の設計や施工時に用いるBIM(Building Information Modeling(※))には、複数の設計者がファイルに同時アクセスし、並行して編集作業を行うコラボレーション機能がありますが、CacheDriveを複数拠点に設置し、あたかも一つのファイルサーバとして利用することによって、国内外にある拠点間でのコラボレーションを実現できます。
    • 3次元コンピュータグラフィックスの生成やコスト等管理情報を組み立てる建築設計のワークフロー。
  • クラウドストレージによる強力なデータ保護とバージョニング
    CacheDriveに保存したファイルはすべて耐久性に優れたクラウドストレージにコピーを保存しデータを安全に保護します。また、Morro CloudNASにはファイルのバージョニング管理機能があり、誤って上書き保存してしまっても、ランサムウェア対策として、以前のバージョンからファイルを復元することができます。さらにクラウドストレージに保存されたファイルをOneDriveやDropboxなどのオンラインストレージにコピーする機能を有しており、二重、三重のデータ保護対策が可能です。

お客様の利用例

  • SOHO、中小企業、または部署やプロジェクト単位等で導入したファイルサーバをオンプレミスからクラウドへ移行し、データ保護と拡張性並びにセキュリティ対策を強化
  • 製造業や建設土木業など複数拠点にまたがる業務の円滑なファイル共有とコラボレーション

参考価格

  • 初期費用
    200,000円~
    CacheDrive ローカルキャッシュ 10TBまで(※)
    • CacheDriveをインストールするPC/サーバならびに仮想化ソフトウェアが別途必要です。
  • 月額費用
    40,000円~
    Morro CloudNAS+クラウドストレージ(1TB) +保守サポート

サービスの詳細については、以下サイトをご覧ください。

各社からのエンドースメント

Morro Data Inc.

Morro Data Inc.は、IIJグローバルとGDEPソリューションズ株式会社を通して、日本の企業にMorro CloudNASを提供できることを大変喜ばしく思っております。Morro CloudNASはオンプレミスのファイルサーバ設計を、グローバルなクラウドベースのアーキテクチャに拡張する革新的なソリューションであり、複数のサイトのユーザが、クラウドの信頼性とスケーラビリティを備えた同じ高性能ファイルサーバ上で共同作業を行うことができます。当社は、お客様により高い価値を提供できるものと確信しています。

Paul Tien
CEO of Morro Data Inc.

GDEPソリューションズ株式会社

当社は、法人向け WAN サービス事業等を国内外で展開するIIJグローバルが、当社とのパートナーシップのもと、Morro Data社のMorro CloudNASソリューションを広めていただけることに大変感謝しております。これにより、日本企業における、クラウドを利用した拠点間・取引先間のファイル共有やコラボレーションが進み、業務効率とデータの安全性、システムのコストパフォーマンスが一気に高まることを期待しております。

GDEPソリューションズ株式会社
代表取締役社長 長﨑 敦司

お問い合わせ

報道関係
IIJグループ 広報 荒井、増田
サービス・システム導入に関して
株式会社IIJグローバルソリューションズ
  • 本ニュースリリースに記載されている社名、サービス名などは、各社の商標あるいは登録商標です。