• IIJセキュアMXサービス

三井生命保険株式会社様

メールセキュリティで高い信頼性と豊富な導入実績
三井生命が選んだIIJセキュアMXサービス

プロジェクト概要

三井生命保険株式会社様

メールセキュリティに欠かせない迷惑メール対策。三井生命保険株式会社(以下、三井生命)では、役員や社員に届く大量の迷惑メールにより、業務の停滞やメールサーバ過負荷の課題を抱えていた。その解決策として、クラウド型統合メールセキュリティ「IIJセキュアMXサービス」を約6,000アカウント導入。豊富な導入実績とともにアカウント管理APIなど効率的かつ安全なメール運用が評価された。

クライアント様情報

三井生命保険株式会社

本社
東京都千代田区大手町2丁目1番1号
創業
1927年3月
資本金
1672億円

「お客さまへの最高品質のサービス」「安定的な財務体質の実現」「信頼される会社経営の実現」を中期経営計画の3本柱に、すべてのステークホルダーに安心を提供できる生命保険会社を目指している。

www.taiju-life.co.jp/

導入したサービス&ソリューション

導入前の課題

お客さま本位の業務を
支える情報システム

三井生命では中期経営計画(平成24年度~26年度)を策定。「お客さま本位」の経営を推進し、すべてのステークホルダーに安心を提供できる生命保険会社を目指すことを経営方針に掲げる。生命保険のニーズが多様化する中、保障の準備とともに資産形成ニーズに応える新商品として、オーストラリア連邦通貨(豪ドル)建の無配当外貨建終身保険(予定利率更改型)を2013年4月1日から発売を開始するなど、話題を集めている。

檜山 喜一 氏

三井生命保険株式会社
システム企画部
システム企画グループ
上席システムアナリスト 檜山 喜一 氏

こうした保険商品の開発や営業、管理など全国で活動する社員や営業職員の業務を支えるのがITである。システム企画部は社内の各部署とシステムの企画や導入を推進。例えば、顧客と接する営業職員向けに新たな決済端末を導入。訪問先で保険料のクレジットカード決済を行い、キャッシュレス化を加速していくという。また、顧客からの問い合わせを受け付けるコールセンターでは、最先端の音声認識技術を使って顧客とオペレーターの通話記録をテキストに変換。「そのテキストを社内の関連部署に送付して情報共有するとともに、スピーディーな顧客対応に生かしています」と、三井生命のシステム企画部で上席システムアナリストの檜山喜一氏は「お客さま本位」の業務を支えるIT活用例を説明する。

迷惑メール流量急増によるサーバの過負荷で、
メール送受信が遅延

三井生命では社員にメールアカウントを発行し、社外の顧客・取引先などとのコミュニケーション手段の1つとして利用してきた。その一方、以前から一部の役員や社員に集中的に届く迷惑メールが悩みの種だった。そこで、システム企画部ではユーザごとに迷惑メールのドメインをメールサーバに登録してブラックリスト化。正規メールと迷惑メールを振り分けていたが、登録できるドメイン数の制約から、増え続ける迷惑メールに対処できないユーザもおり、迷惑メールをどうにかしてほしいという相談が寄せられていたという。 加えて、「大量の迷惑メールでメールサーバの負荷が高くなり、送受信の処理が遅れるといった事態も発生していたのです」と話すのは、三井生命のシステム構築や運用管理を担うエムエルアイ・システムズの副主任ITスペシャリスト、堀沢しをり氏である。 これまで、セキュリティの確保に必須のウイルス対策はゲートウェイレベルとクライアントレベルで二重にセキュリティ対策を講じていたが、迷惑メール対策はメールサーバで振り分けるのみ。増え続ける迷惑メールに対処しきれず、抜本的な対応策が求められていた。 そして、システム企画部では、2012年秋から改めて迷惑メール対策の導入に向けて検討を開始。いくつかの迷惑メール対策サービスの中から、IIJとIIJグローバルソリューションズが一体となって提案したクラウド型統合メールセキュリティ「IIJセキュアMXサービス」を採用した。

選定の決め手

社内の認証サーバと連携し
アカウント管理を自動化

IIJセキュアMXサービスは、迷惑メールフィルタやアンチウイルスをはじめ多彩なセキュリティ機能を備え、メール専任エンジニアが24時間体制で監視・障害対応を実施する。メールにかかわるセキュリティ対策やシステム更新などの煩雑な作業をIIJにアウトソーシングでき、運用の負荷軽減が可能だ。また、クラウド型サービスのため、アプライアンス製品の導入で懸念される最新型ウイルスへの対応や、メール量の増加に応じた設備の拡張なども不要になり、常に最新のセキュリティ機能を利用できる。

堀沢 しをり 氏

エムエルアイ・システムズ株式会社
技術・運用本部テクニカルグループ
副主任ITスペシャリスト 堀沢 しをり 氏

IIJセキュアMXサービスを採用した理由について、檜山氏は「IIJに対する信頼感とともに、大手金融機関や製造業などでの豊富な導入実績を評価しました」と述べる。また、オプション機能として提供されるアカウント管理APIも決め手になった。サービス利用時に必要な「メールアカウントの作成・削除を自動化し、運用の負荷を軽減したいと考えていました」(堀沢氏)。 具体的には、社内メールシステムのアカウントの登録・削除に合わせ、管理APIと連携して自動的にセキュアMXサービスのアカウントを登録・削除でき、人事異動などに伴うアカウント管理の手間を省くことができる。

導入後の効果

迷惑メールのブロックで
メール流量が95%以上減少

IIJセキュアMXサービスの試験導入を経て、2013年1月から約6,000アカウントで本格的に稼働を開始。「隔離されたメールを簡単に確認、処理できるようになったという声が社内ユーザから寄せられています」と檜山氏は述べる。 導入後、実際にどのくらいの迷惑メールが隔離されているのだろうか。檜山氏は「IIJのレポートによると、1ヵ月間に社員宛てのメールのうち、4割が迷惑メールでした。さらに三井生命のドメイン宛てに送られてくるメールは多い日に80万通以上ありましたが、迷惑メールをブロックすることで、メール自体を約3万通まで減らすことができました」と話す。そして、迷惑メールが大幅に減ったことで「かつて配送遅延を起こしていたメールサーバの過負荷が改善され、システムの安定稼働に貢献しています」と堀沢氏は導入効果を述べる。 IIJセキュアMXサービスの導入で、迷惑メールのフィルタリングに加え、ウイルス対策、添付ファイルフィルタなどのメールセキュリティの統合管理が可能となり、メール運用の信頼性は向上したという。多彩な商品・サービスで顧客の安心を守る三井生命。その安全なメール運用をIIJがサポートしている。

システム概要図
  • 本記事は2013年4月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。
  • 会社名及びサービス名などは、各社の登録商標または商標です。