• 音声ソリューション
  • COSMO

日機装株式会社様

全国の拠点をつなぐ音声システムをIP化して統合
コスト削減を達成し、運用負担も軽減

プロジェクト概要

日機装株式会社様

創業以来、半世紀以上にわたって独創的な技術や製品を提供してきた日機装。同社は日本全国に約30拠点を展開しているが、これまでは拠点ごとにPBXやビジネスホン等の音声システムを導入していたため、拠点間の通信コストや入替コスト、運用保守コストがかさみ、ガバナンスが効かずに運用も煩雑化し、大きな負担となっていた。そこで同社は、次期音声システムの検討を開始し、最終的にIIJグローバルソリューションズ(以下、IIJグローバル)の提案を採用。IP-PBXを導入してIPセントレックスシステムを構築、音声システムを統合することで拠点間の通信コストの削減や一元管理による運用負担の削減を実現した。さらには、貸与済み携帯電話を利用したキャリアFMCの導入により、固定電話を大幅に減らすことに成功。また全拠点の電話回線の光IP化により導入や運用保守に関わる費用も合わせて圧縮することができた。今後は、グループ全体への展開も進めていく方針である。

課題

  • 個別導入した音声システムの入替、運用保守コストがかさんでいた
  • 個別にシステムを導入していたため運用が煩雑でガバナンスが効かず、担当者へ大きな負担がかかっていた

効果

  • 従来の環境と比較し、導入及び運用保守に関してコスト削減
  • 音声システムの統合による一元管理で、運用負担も軽減

クライアント様情報

日機装株式会社

本社
東京都渋谷区恵比寿4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー22F
設立
1953年12月26日

創業より半世紀以上にわたって独創的な技術・製品を提供。「メディカル」「インダストリアル」「航空宇宙」の3事業を核として、顧客、社会、そして時代のニーズに応えてきたメーカーである。

www.nikkiso.co.jp

導入前の課題

全国約30の拠点で個別に音声システムを導入
コストと運用管理が大きな負担に

日機装は、「メディカル」「インダストリアル」「航空宇宙」という3つの事業を通じ、私たちが生活する上で、必要不可欠な製品を世に送り出してきた。具体的には、“いのち”と“環境”を原点とした製品づくりを行っており、例えば血液透析治療に必要とされる人工腎臓装置は、国内外の患者さんの“いのち”を守っている。また近年では、クリーンエネルギーとして注目されている天然ガスを移送する際に使用するポンプ、火力・原子力発電所で使用する水質調整システムなどを世に送り出すことで“環境”にも貢献している。 さて同社は現在、支社、営業所、工場など日本全国に約30拠点を展開しているが、これまで各拠点では、個別にPBXやビジネスホン等の交換機設備を整備してきたため、音声システムが分散して存在していた。そのうち大規模拠点については接続回線数を絞って専用線で相互接続していたものの、他の拠点は連携ができていなかったため、拠点間での通話にも通信コストが発生していた。また、社員に貸与していた携帯電話も音声システムと連携していなかったため、拠点代表番号への電話を携帯へ取り次ぐことができず、内線としての発着信・転送もできなかった。更には、システムの入替や運用保守を拠点ごとに行っていたため、社内音声システムが煩雑化し、会社全体の統制も取れていなかった。
そこで同社では、本社のPBXがリプレースを迎えるのを機に、次期音声システムの検討を開始したのである。

選定の決め手

安定したインフラ運用の実績と公平な提案を高く評価

日機装では、2013年9月に音声システムのIP化を想定したネットワークインフラの更改を完了。2014年1月から次期音声システムの検討を開始し、要件定義に取り組んだ。その後、複数のメーカーによるコンペを実施。最終的にIIJグローバルを窓口にIP-PBXを採用する提案を選択した。この中でIIJグローバルは、音声システムの構築と運用、さらにクラウド型システム統合管理サービス「COSMO」も提供している。 この選定において最大の決め手となったのが、ユーザに最適なソリューションを構成して実施する「アーキテクト能力」である。具体的には、音声専任チームによる高い知見に基づくコンサルティング、複数ベンダーのソリューションを公平に比較し反映させた提案などが高く評価された。
加えてIIJグローバルには、これまでも同社のネットワークインフラの構築・整備を行ってきた実績があった。2013年に実施された、音声システムのIP化を見据えたネットワーク更改にも参画しており、同社のネットワークに精通している点も大きかったという。

導入後の効果

既存システムと比べてコストを削減
運用面の煩雑さも解消

音声システムの更改プロジェクトは2014年8月に開始。まずは本社と隣接する別館を対象に実施し、11月に作業を完了した。12月からは第二段階の導入を進め、2015年2月に複数の拠点に対する構築を完了させている。その後も、老朽化および個別のリース期限を考慮して順次リプレース作業を進めており、取材時点(2016年1月)では、11拠点での展開が完了している。 今回、IP-PBXの導入によって音声システムが統合されたことで、導入コストおよび通信コストは削減された。まず電話機のIP化で、拠点の設備が電話回線収容機器のみとスリム化し導入コストが減少したほか、電話回線の光IP化により、拠点間の通信費が大きく減少。全拠点の展開が完了すると、従来と比べて大幅な削減効果が見込めるという。
また、キャリアFMC(固定電話と携帯電話の融合サービス)の導入により、携帯電話との連携が可能となり、拠点代表番号への電話を携帯へ取り次いだり、携帯電話から拠点代表番号を通知して発信することが可能となり、場所に依存しないコミュニケーション環境が実現した。日機装で医療機器を担当する営業職の多くが外勤のため、社内のデスクと同じように携帯電話が使用できるメリットは大きい。
さらに、IPセントレックスシステムによる音声システムの統合によって統制が向上し、運用の煩雑さも解消された。中でも今回のプロジェクトを主導した本社総務が特に評価しているのが統合管理の実現である。新たな音声システムは、全社的IPセントレックスによって構築されており、IP電話制御装置を1つの拠点に設置するだけで、標準化されたインターフェースを用いて多数の拠点を統括管理することができる。これにより、運用保守コストの最適化と窓口の一本化が可能となった。ブラックボックス化していた既存の音声システムが、新たなシステムによって統制のとれた環境に生まれ変わり、全社的にコストの見える化が進んだわけだ。 このほか、拠点内の移動に伴って発生していた電話工事が電話機のIP化で不要となったり、拠点外への移動に必要なシステム構築が作業の簡素化で費用を抑えることが可能となったり、キャリア転送の利用やIP-PBX(All-IP化)による他拠点発信の利用でBCP対応基盤を副次的に構築することができたり…といった、様々なメリットがもたらされているという。 同社では今後も老朽化した音声機器を段階的にリプレースし、統合を進めていく計画だ。また現在、並行してグループ会社への展開も進めており、2017~2018年にかけて全国30拠点への導入が完了すれば、グループ全体の拠点間内線網が構築できる予定である。

システム構成図

お客様の声

森原 昭博 氏

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管理本部
総務部総務グループ 参事
森原 昭博 氏

IIJグローバルの音声専任チームの知識と経験を活かしたコンサルティングにより、本社総務の主導のもと、統制のとれた音声システムを構築することができました。
また、システム構築後の運用も、音声システム運用サービスの利用により、今あるリソースで利用可能なBCP対策について相談するなど、専門家によるトータルサポートを受けることが可能になりました。

大石 芳生 氏

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グローバル情報統括部
第三グループ 主事
大石 芳生 氏

今回、WAN、LANに加えて、音声システムについても窓口が一本化したことで、管理工数が削減できました。また、電話機のIP化により拠点機器がスリム化され、マシン室の効率性も向上しています。運用におけるリスクも軽減されましたので、今後は安定稼働が期待できると思います。
  • 本記事は2016年1月に取材した内容を基に構成しています。記事内のデータや組織名、役職などは取材時のものです。
  • 会社名及びサービス名などは、各社の登録商標または商標です。